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TRD 純正形状ショック&スプリング

チューニングの要とも言えるシャシー。その中でも最もポピュラーなショックアブソーバー*1とスプリング(バネ)のレビューをまとめました。

車高調か純正形状か
純正形状サス
実物とは違うけど見た目はこんな感じです。

サスペンション*2(以下サス)交換となると、大きく2つの選択肢があります。ひとつは純正形状の物、もうひとつは車高調整式の物です。現在は車高調整式を使っていますが、かつて使用していた純正形状のサスもなかなか良かったと思っています。しかし車高調を買った今、純正形状ではやはり物足りないのだと思い知らされました。 そのためKNUXXでは車高調を勧めていますが、既製の純正形状がどんなものかという情報は参考になると思います。

性能と特性

筆者が購入したサスキットはショックもバネも純正より硬く、変えてすぐに間違いなく分かる硬さでした。しかし街乗りでの乗り心地もしっかりと確保されたモータースポーツと乗用との中間を取ったいかにもメーカー直系ブランドらしいセッティングです。また、安定性がありスピンしにくい特性が意図的に与えられている印象です。

ただし、サーキットをしっかりと走るにはやはり不足であることは否めません。このサスで入賞などのそこそこの実績は残せていますが、いまのラップタイムを見ると「あの時車高調を付けていれば」なんて思います。見方を変えれば、純正形状のサスでも物によってはモータースポーツにも耐えうるということですが、ベストではありません。

どんな用途に使えるか

車高調は文字通り車高を調整することが出来ますが、純正形状は変更することは出来ません。車高調はそのほかにも変更可能な部分が多いのですが、純正形状ではそのいずれも不可能です。そのため、どうしても車高調の下位のものという印象になってしまいます。エンジニアの方に言わせれば純正形状のメリットも諸所あるのですが、そのメリットが実感できる程ではありません。

そのため、どうしてもというのでなければ車高調を選ぶことをお勧めします。ネットオークションなどに激安で売っていたら考えても良いでしょうが、基本的に買う理由は見当たりません。

Key Words

*1ショックアブソーバー
クルマの動きを穏やかに抑えるパーツ。アメリカではショック、欧州ではダンパーと呼ぶ。日本ではアメリカと同じくショックと略して呼ぶことが通例。
*2サスペンション
足回りのパーツ一式を指す。ショックを初めとした各種構成部品だが、慣例としてショックとバネをまとめてサスと呼ぶことが多い