
86はどこ製のクルマなのか 平成24年1月11日
松の内が過ぎてしまいました。寒中見舞い申し上げます。
皆様、本年もよろしくお願いいたします。
AC5は購入しますので、もしかするとACサイト立ち上げの可能性があります。是非チーム組みましょう。
さて、トヨタ86です。スバルBRZです。本当は東モに行った時点で書こうかと思ったのですが、東モのつまらなさに意欲を削がれてしまいました。
ここにきて86の情報も揃ってきたので改めて筆を取ったわけです。
いきなりですが、このクルマはいいクルマだと思います。
ボクサーエンジンというのが特徴でもネックでもありますが、パッケージングが上手ではないかと思います。
開発はスバルで行われたのでほぼスバル車ではと言われますがそうではありません。スバルは外注先に近いので86はやはりトヨタ車でありトヨタらしいクルマです。
このクルマはトヨタの企画力と技術力、スバルの開発力がうまく活かされた車両になっていると思います。
トヨタ車は普通と言われますが、普通のクルマを作るのは非常に高い技術力が必要です。普通とは、目立った振動も音も挙動もない車両でなければなりません。それは極めて高い技術を持ってしてはじめて実現可能である要素です。
その技術を持ってして開発されたエンジンは高性能です。
エンジンはボクサーですが、近代エンジンの肝であるヘッドはトヨタのものです。インジェクターを各気筒に2基ずつ搭載し、ポート噴射と直噴を使い分けます。このトヨタD4-Sはガソリンエンジンとして現段階で最も理想に近い燃料制御と言われています。圧縮比も12.5と量産エンジンとしては極めて高い数値になっています。
にも関わらずスペックは200psです。こういう場合、決まって「性能ではなく、楽しさを云々」と続きますが、これはF1ドライバーの「セッティングが決まらなくて」と同じレベルの言い訳です。それ以上は出せなかったというのが真実です。
ただしそれはスバルの技術力が劣っているからとかそういう問題ではなく、コストや元のエンジンの素性による所が大きな理由です。
例えばはじめから230ps出すつもりのK20Aは出て当然ですが、廉価グレードのためのNAでしかないエンジンにリッター110ps以上出せというのは酷です。
むしろそれを200psまで持っていったのは大したものです。それらスペックはボクサーエンジンのもつ多くの美点が補ってくれると信じたいところです。
このクルマの良いところは何でしょう。
まず安いことです。多くの手に渡り多くの人を楽しませることが大切です。
次に、目的がはっきりしていることです。このクルマはモータースポーツに使うために企画されています。
各機構がオーソドックスで整備性が良いので各々の目的に合わせ調律、つまりチューニングすることが容易です。また、ラゲッジもタイヤが4本積めるように。など、目的が明確だからこそあらゆる点での設計に曖昧さがありません。そしてユーザーにも迷いが生じません。
またエンジンがスバルなのも良いですね。このエンジンはカタログ値で200ps。トヨタは世界で最も良いエンジンを作るメーカーの一つだと思っているのですが、スポーツカーとなるとトヨタ車はなぜかヤマハエンジンです。カタログ値が出ない事が殆どなのは御存知の通りです。
しかし熱血なスバルならば実測で「最低でも」200ps出してくれると信じています。
悪いところは何でしょう。
価格とエンジン、そして重さではないでしょうか。
もっと安くて然るべきです。18インチのホイールなど要りません。16インチの鉄チンで良いのです。シートなどカローラかヴィッツのシートを黒にして載せればいいのです。ステアリングもウレタンの安物で充分。ボンネットも鉄で良かったと思います。
またコストダウンは時に軽量化を促します。いわゆる「付加価値(笑)」というメーカーの単価吊上げで、いらない装備が付くのを防ぐことになるからです。そういうコストダウンは是非お願いしたいところですね。安全基準が厳しかろうと、1200キロは切るべきだったと思います。あるいは、ふんだんに軽量化の余地を残し価格を下げるべきだったと思います。
最後にエンジン。性能は文句ありません。実測200psの1次振動完全バランスのエンジンに6MTでFR、最高です。しかしボクサーのメンテナンス性は筆舌に尽くし難いものがあります。
モータースポーツに使うわけですから、軽作業は自分でやれる義務があります。サーキットでのトラブルに応急処置できる必要があるからです。が、果たしてどうでしょうか。
こんなところでしょうか。86かBRZかは完全に個人の好みですね。BRZの方が人気のようですので、私は86のほうが好きです。私はわかりやすい天邪鬼なんです、ある意味で素直な人間ですw
あ、そうそう。インテリアデザインはトヨタがやったというのはトヨタらしくないファインプレーです。野暮ったいスバルのインテリアデザインはクーペには厳しいものがあります。